仮面ライダーZ0
この作品は「ブラック」の時と違って、かなりお気楽に描いた作品。映画の本編そのものが、「ライダー1号」のオマージュ的な内容だったので、「じゃあ同じ事をやってもなあ・・・」と、ライダーという意識を全く持たずに描きとばした。「どこまで悪のりできるか」と言う感じだったかなあ・・・。「元ネタを壊す」くらいの方がまんがとして「生き」がいいと感じて、(この感覚はウルトラマングレートの時につかんだ)どんどんがんがん行った。最後の方のライダーの表情は結構気に入っている。原作の映画の方は、かなり面白い。いいできである。「1号」「V3」「ブラック」「Z0」が私の好きなライダーである。後、「仮面ライダー対ウルトラマン」の最後についている新作映像もいい

特に1話は仕事場の引っ越しで、(板橋から高田馬場へ)めちゃくちゃ忙しく追いつめられると言う、(当時ではいつものことだったが)そんな時期に重なって、この作品も大変な環境で製作されることとなった。古い家を追い出され、新居には机もまだ運ばれてない状態で、床にたしか6〜8人がボードを床やら段ボール箱の上やらに置いて作画していたのだが、その内の何人かは「ワンダービット(ヒーローの結婚式の回)」、またほかの何人かがまた別の作品をやっていて、ぐっちゃぐっちゃの状況で「Z0」はその内の2人が担当して作画をしていた。松田優作風の男にめちゃくちゃカケアミを掛けてくれたのはその内の一人だ(喫茶店のシーン)。何故このコマをそこまで!?と思ったが、彼の思い入れに感ずるところもあったので、任せた。ドラスの体の質感は見事であった。でっかいバッタは、普通に描くと「ライダー」になってしまうため、ライダーではないバッタを描くのに結構苦労(?)した。

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